いざセレクションへ
いよいよセレクション当日。
この日の為に大好きなお菓子を我慢し、精神的に気持ちを高めて来た。
普段しない朝の歯磨きもした。
抜かりない。
今日の俺はいつもと一味も二味も違う。
そんな思いで着替え、グランドに出ると
ウォーミングアップしてる日本代表を発見。
うわー。テレビで見るユニホームや。。。
かっこいい〜。。。
といつも通りの俺が出現するものの気合い十分。
セレクションの内容は
・3000mのタイムトライアル
・1000mのタイムトライアル
を10分休憩して1本づつだった。
大学側がペースメーカーを用意してくれたので「設定通りのペースで行って、ラスト勝負」と思っていたのだが、そんな俺の予想はハズレてしまった。
日本代表の奴が暴走し、ペースメーカーを抜かす勢いで走っていたのだ。
200km/h出るマシーンからすると、40km/hやと走りづらくてペース上がったんやろうけど、庶民は40km/hが限界である。
俺の結果は、予想していた順位より少し上で安心したのだが、消耗感がハンパじゃく、ぐったり感の方が強かった。
ちなみにTOP3は
1位が暴走王(1500mで全国優勝した奴)
2位が5000m全国2位の奴
3位も日本代表の奴
となり、3位までが日本代表の選手で独占された。
大学のセレクションとは思えない程超ハイレベルなレースやったと思う。
不意に200km/hのマシーンを見せつけられてストレスを感じたと同時に、
「きっとこう言う選手がオリンピック出るんやろうな‥‥」
と寂しく思ったのを鮮明に覚えている。
いざ合否の確認へ
少し時間を置いてセレクションの合否を確認しに校舎に全員で向かった。
合否が貼り出されてる掲示板の前で、サッカー部のセレクションを受けたと思わしき子が
「俺の番号ないわ。落ちたわ。」
と嘆いてたので
俺のノミの心臓が火を吹いた。
相当な量吹いていたと思う。
だが幸い合格していた。
もちろん日本代表の3人も合格してたので、そいつらと同級生になる事に。
日本代表って全国で4人なのに、なんで同級生に3人もいるんや。
・・・・・・・・
ちっ。
自分の合格が分かった瞬間、その3人を妬む心の狭い俺が出現した。
ただ一方で合格した事もあり、同級生同志で急に仲間意識みたいなのが芽生えた気がした。
明日、論文と面接があるので、もう1日ホテルで全員で泊まるのだが
俺はここで「絶対に皆と仲良くなる」と断固たる決意をしていた。
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