ゲームクリエイターのリアル

どーも。ゲームクリエイターとして10年目に突入した少年Aです。

最近ゲームクリエイターが注目されたから、巷にはフェイク記事が溢れちゃったけど、10年働いてる俺が体験を踏まえて、

・ゲームクリエイターとは
・ゲームクリエイターになるには
について現実を書こうと思う。

その前に1つお願いがある。
俺の文章力は、巨人の助っ人外国人くらいしかない説があるから、ペタジーニが書いたと思って読んで欲しい。

そのかわりに、新卒の時に超難関やったレベルファイブの企画書審査を合格した資料を添付しとくから、参考になればウレシイネ。

ゲームクリエイターとは

ゲームクリエイターってゲーム制作をする
・プロデューサー
・ ディレクター
・ゲームプランナー
・シナリオライター
・デザイナー
・サウンドクリエイター
・プログラマー
の総称やから、俺はゲームクリエイターって意識より自分の職種を意識して俺はプランナーですになってる人が大半やと思う。

だから意外かも知れんけど、自分で「ゲームクリエイター」と言う事は少ない。
なんなら挨拶する時に「ゲームクリエイターです」と名乗るとちょっとイキってると思われる疑惑さえある。
俺は教室のクーラーが寒くても言い出せない小心者なので、迷わず「プランナーの少年Aです」と挨拶している。

職種別の仕事内容を超簡単に説明すると下記の通り。

プロデューサー

チームの総監督。ゲームの細かい仕様と言うより、お金周りの管理をする事が主な仕事になる。
外部とのやり取りも多くて、どんなCM打つか？や、どんなゲーム世界にするかの大方針を決める。

ゲームの仕様まで細かく指示すると、現場から煙たがれらてしまうので、その葛藤と自分の作りたい世界の狭間にいる事多い。

ディレクター

プロデューサーの意図を汲み取りつつ、色んな人に仕事の指示をするゲーム内の総監督。

自ら仕様書を書く事は少なく、プランナーに「最強武器の企画頼む」と依頼し、上がってきた企画の内容を元に内容をすり合わせながら進めていく。

俺の感覚やと面白いゲームになるか否かはプロデューサーよりディレクターの比重が高かった。
一般的なゲームクリエイターのイメージとして近いのがディレクターやと勝手に思っている。
多忙だが「みんな大変そうやから俺が対応するわ。」と言った男気を求められる。

プランナー

ゲームの細部の仕様を決めるので、やり甲斐は感じられやすく物づくりをしている感覚が1番ある。
ただ仕様の最終決定はディレクターに委ねるので、自分の仕様が採用されなかった場合はジェラシーを感じがち。
自分の仕様を通す為に、説明能力が高いと幸せになりやすい。

シナリオライター

全体のストーリーやキャラのセリフを決めるので、ライティング能力の他に発想力やイメージを膨らませる能力が要求される。
キャラデザインの原案を決める場合も多く、デザイナー的な感性もあると重宝される。

デザイナー

デザイナーと一括りに言っても
・モーションデザイナー
・UI（画面構成）デザイナー
・イラストレイター
などの領域事に細分化されている。
デザイナーの中やとキャラ絵を書くイラストレーターが人気高めやけど、シビアな実力社会なので休日も練習してる人が多かった。
「センスが悪い」「センスが良い」と言う言葉に1番反応する職種なように思う。

サウンドクリエイター

文字通り、ゲーム内のBGM、SEなどの音楽を全て作る。サウンド次第でゲームのクオリティも大幅に変わるの目立ちづらいけど重要なポジション。
ゲームクリエイターの中で最もファッションにこだわる人が多い職種やと勝手に思ってる。
髪の毛金色とかになりがち。

エンジニア

ゲームを動かすプログラムを制作する職種。
プランナーの無茶な仕様変更に対応する精神的なタフさが要求される。
コミュニケーション取るのが苦手な人が多いので、話やすいエンジニアだと現場から神と崇められる事多い。

ゲームクリエイターのリアルな年収

ゲームクリエイターと言っても大きく分けて
①コンシューマー用のゲーム
②スマホ用のゲーム
の2種類あって、どちらのゲームを制作するかで年収は大幅に違う。

最近はスマホの性能が進化してコンシューマ並のスマホゲームが出てきて、境界線が曖昧にもなってきたけど、コンシューマー特化型のゲームクリエイターははっきり言って年収は低い。

コンシューマーの年収

・新卒〜25歳：220万〜360万
・26歳〜30歳：240万〜400万
・31歳〜35歳：350万〜500万
・36歳〜40歳：380万〜550万

働いてると、やっぱり周りの年収は気になるから、数人で集まって自分の年収を暴露し合う会があったりするねんけど、そこで得た情報を元に記載してるからかなりリアルな数値やと思う。
任天堂やSonyみたいな大手に就職できれば違うけど、これがリアルな相場。
中小企業やと40歳手前の部長でも600〜650万程度の事が多く、夢があるとは言い難くて、若いうちは年収300万超えていれば良い方だったように思う。

ゲームの専門学校のサイトで、ヒット作を作り上げた場合は、年収が億単位になるケースもあります。
って記載されてるけど、そんな確率は近所のコンビニで鬼滅を立ち読みしてるHIKAKINと遭遇するくらいの確率で
実際は30歳過ぎても年収300万円ちょいの人もザラ。

ゲームクリエイターの年収ひっく！
って夢が打ち砕かれかもしれんけど、2秒ほど待って欲しい。

コンシューマーと比較してスマホのゲームクリエイターの年収は高い。

スマホゲームクリエイターの年収

・新卒〜25歳：300万〜450万
・26歳〜30歳：450万〜650万
・31歳〜35歳：500万〜800万
・36歳〜40歳：550万〜900万

コンシューマーに比較すると年収が1.3倍〜1.6倍位高くなるのがスマホのゲームクリエイターの特徴。
年収が高い理由は簡単でコンシューマーに比べてスマホゲームの方が収益性が圧倒的に高く、企業は人材確保の為に金を使う。

もう少し分解して説明すると、スマホゲームのクリエイターは転職市場で人材の奪いが起きている。
内定を複数社からもらった人は年収が1番高い会社に行くから、採用したい会社がオークション形式に値上げをしてくる。

実際俺もエージェントを使って転職活動をした時に
A社：年収420万の提示
B社：年収450万の提示
の時にエージェントがA社（420万提示）に
「他社から年収450万提示されてます。年収の再提示しますか？」
と掛け合ってくれて、470万で再提示され、50万円の増額に成功した。

自分で交渉できるなら転職エージェントは不要やけど、履歴書や面接のアドバイスもしてくれるから転職する時はエージェント使うのがオススメ。