俺が駒澤大学の陸上部に在籍してた時は黄金期と言っても良いくらい強くて、箱根駅伝も全日本駅伝も優勝した。
チームはすごい強かったけど、一方で俺はずっと故障してて、散歩してるおばちゃんにも勝てないレベルやった。
スラムダンクで言うなら山王工業のバスケ部に高宮が混じってる感じやったと自負してる。
箱根駅伝はやっぱり別格の駅伝で、レギュラー争いする選手は11月頃からピリピリオーラが出まくってた。
選手だけじゃなくて大八木監督やコーチもピリピリオーラ出まくりで、俺のような下等戦士は近づくとオーラだけで死んでしまう気さえした。
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特に強度の高い練習の前は、アップ時点から張り詰める緊張は凄かった。
レギュラー争いしてる選手からすると、練習の動き次第では補欠が確定してしまうし
俺が2年生やった時は特に強くて、控え選手の誰が走っても優勝する雰囲気があった。
実際、前哨戦とされる全日本駅伝ではエースが欠場しても優勝してたし箱根駅伝も優勝候補筆頭やった。
だから当時のチームには「優勝しないといけない」みたいな雰囲気が漂ってたように思う。
そら、レギュラークラスは大変ですよ。
走れば確実にテレビ映るし、周りからの期待もあるしプレッシャーはんぱないよ。
ただ大変なのは
レギュラー選手だけじゃなくて、控え選手だって大変なのを全国民に強く訴えたい。
2人くらいしか見てないこのブログで全国民に強く訴えたい。
俺を除くと1人しか見てないけど全国民に強く訴えたい。
レギュラー争いとは無縁の選手だって大変なんすよ。
先輩がピリピリモードやから何がきっかけでキレられるか分からないから緊張感すごいんですよ。
もう辺り一面に地雷が敷き詰められてる緊張感。
食事の準備ができた事を先輩の各部屋に知らせに行く。
こんな簡単な仕事、英語で言うとvery easyな仕事さえ大変。
私
「失礼します!夕食の準備ができました!
失礼します!」
先輩
「・・おい。」
私
「はいっ。」
先輩
「夕食ちゃうやろ。もう6時過ぎとるから晩飯やろうが。考えろやボケ。・・・チっ。」
・・・
この地雷は予知できん。。。
今までずっと夕食って言ってたから、これ感知するんはエッフェル塔を背面ジャンプで飛び越える並にむずい。
とは言え1度注意されたから、次は実行する愚直な俺。
コンコンッ。
失礼します!晩飯の準備ができました!
失礼します!
先輩
「お前、晩飯ってナメてんのか?」
・・・・
夕食の準備できた事知らせるだけでなんで2回も地雷踏んでるねん。俺。
俺、戦地行ったら3秒で死ぬ自信しかないわ。
とは言え、ピリピリ感は察してるから、食事中に同級生からでかい声で話かけられたら
「ちょ、お前声でかいって・・・!先輩から怒られるって・・・!」
ふふ。言ってやった。
普段は注意なんてしない俺やけど、今日ばかりは事前に防いだぜ。
俺、天才。
・・・?
あれ?
なぜか先輩がみんなこっち見てる・・・?
どうやら俺の注意のボリュームがでかくて、
「先輩から怒られるって」
が食堂に響いていた模様。
冷たい視線を浴びる、俺。
先輩からの視聴率100%な俺。
神よ。
時を戻してくれ。
そんなピリピリムードやったけど、部員全員が大注目の箱根駅伝のメンバー発表は
部員全員には知らされなくて、
Aチームの選手以外は新聞やテレビを通して知る事になるので、どこか少し寂しいような気がした。
箱根駅伝メンバー発表の舞台裏こちら
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