これはどこの世界でもそうやと思うけど、先輩から気に入られる事は超重要。
人間関係が良好になるとその影響で個人のパフォーマンス向上にもつながる。
だから駒大の陸上部に限らず、新入社員や1年生は最初のミッションとして「人間関係を良好にする」って言う裏ミッションが発生してるわけやけど、
新入りは既にできあがってるコミュニティーに飛び込むわけやから、なかなかミッションクリアが難しい。
俺は同級生がクリアしていくのを横目にささやかなジェラシーを感じながら奮闘していた。
奮闘すべし俺
練習や食事当番、寮の掃除が終わって
「ようやく終わった・・。疲れた・・。」
と21時頃に部屋に帰った瞬間に
先輩から
「マッサージして」
これは辛けどお気に入りポイントを貯める大チャンス到来なわけですよ。
心の中では「休憩したいね!」スタンプをこっそり押しつつも、
俺はお気にポイントが -30億ポイントくらいでこのチャンスを逃してはならないわけですよ。
30分で終わって欲しいと淡い期待をしながら
「あ、もちろんです!」
と三ツ矢サイダーのCM級のフレッシュな返事をして好感度アップを狙う俺。
先輩によっては30分で「あ、もういいよ」って言ってくれる人もいるけど、俺の同部屋の先輩はちょっぴり長め。
1時間以上はするので、風呂に入るのを諦めて先輩のマッサージをする事になる。
ようやく2時間のマッサージが終わって歯磨きに行く際は
「お気にポイント貯まってといてくれ。俺辛い。-30億ポイントだもの。」
とポエムを語りそうになりながら歯磨きから帰ってくると
既に部屋は消灯済み。
先輩からは一言
お前はよ寝ろや。ちっ。
あれ・・。お気にポイント貯まってない・・・?
俺の感覚やと
マッサージ中は「太ももの張りヤバイっすね・・・!」と笑顔で対応し
先輩も「そやろ?分かる?」とご満悦やった点を鑑みて、5000ポイントは貯めたはずなのに、わずか3分でポイントが失効してる。
いや、むしろ相当お怒りな様子やし、−31億ポイントになってる疑惑さえある。
ミッションクリアまで果てしなく感じたけど、
千里の道も一歩から
やな、うん。
と言うか俺の場合、スタート地点から二千里くらい逆走してるから
三千里くらいになってるけど、
これはきっと幻。
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