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負のスパイラルに突入した俺

前回の記事で書いたように俺の駒大陸上部ライフはお世辞にもうまくいってるとは言えず、つまづきまくっていた。

周りの同級生が先輩と少しづつ仲良くなって行くのを横目に、一向に先輩と仲良くなれない俺。


仲良くなるどころか時間が経つにつれ、どんどん先輩から嫌われて行ってるような・・。

そんな恐怖を感じながら「いつか挽回できる」と言い聞かせるものの、俺の出遅れ感は拭えなかった。



高校の日本代表だった同級生は先輩とご飯行ったり、ジョグしたりしている。


・・・・

妬ましい。


妬まし過ぎる。


実力も圧倒的ながら先輩から可愛がられる素養まで持ち合わせている。


そして実力もなければ先輩から嫌われている俺にも優しい。


俺は生まれ変わったらお前らになりたい。


いや、今すぐ俺の体とチェンジしてくれ。



もしチェンジしてくれたら俺が貯めた楽天ポイント3000ptは好きに使っていい。


冷凍庫に入ってる業務用の2kgのアイスだって全部食べてくれて構わない。


冷凍庫のドア閉め忘れて1回溶けて再度凍らしたからアイスとは言い難い形状やけど許して欲しい。


もし俺が日本代表のお前らになったら、とりあえず意味もなく大学構内を練り歩いてギャル達にキャーキャー言われてみたい。


そしてメールアドレスを聞かれて
「あ、ごめんね。また今度教えてあげるね」
って優しい口調でささやいてみたい。


そんな「もし俺が日本代表のお前らになったら」シリーズを妄想するのが俺の唯一の楽しみだった。



そんな妄想を楽しみつつ、現実世界の「先輩から好かれてない俺」は日に日にパフォーマンスが低下していった。

社会人なら経験ある人も多いやろうけど、上司とうまく行かず、元々のパフォーマンスの2%しか力を発揮できない病。

そんな病に俺は一足早くかかっていた。

病を患った俺は選択コマンドが
▶︎先輩からキレられる
▷監督からキレられる
▷マネージャーからキレられる

しかない状態で、三國無双なみにキレられ無双をキメていた。



そんな状況やったけど俺はスポーツ推薦で入学したわけやし、それなりの思いがあってここに来た。

ボーっとしてここに辿り着いたんじゃなくて、高校時代に頑張ったからこそ今ここにいる。

日本代表が3人もいる学年で日の目を浴びる事はないかもしれんけど、後悔しないように全力を尽くそう。

故障しないで、練習積み重ねてたら切り開ける未来があるかもしれない。

そんな思いを内に秘めるものの

一ヶ月経った俺にさらなる悲劇が待ち受けていた。





▶︎右膝を故障する




最も恐れていたコマンドが出てきてしまった。

このタイミングで故障するって超まずい。

プロ野球で言うならドラフト7位で入団して「アピールしないと!」って立場なのに、キャンプ初日でトミージョンの手術を決断するくらいまずい。



痛くて走れないです・・・。

と言い出す事もできない俺は激痛に耐えながら走ってたけど

ドM体質の俺でも痛みに堪えきれなくなり、ついにコーチに


「膝痛くて走れないです」

とセルフ戦力外通告する事となった。


コーチからは特に怒られたりする訳ではなかったけど、実力主義の雰囲気が色濃い部内で俺の立場がさらに悪くなる事は簡単に予想できた。


故障者リストに入った俺

主力選手やと、既にチーム内で地位を築いてるから、故障してもそこまで冷たい目で見られる事はないけど、ドラフト7位ルーキーの俺が故障者になるのはワケが違う。


力不足なので、追加練習します!

と声高らかに宣言するポジションなのに

実際の俺は

力不足ですが、膝痛いんで帰ります!

的な。


力不足なのに帰るんかい!

とツッコミどころは満載やけど、その帰り道すら右膝を引きづりながら帰っていた。


苦しかったけど、それを1ミリも感じさせない、俺の溢れ出るお気楽な雰囲気が、先輩達から反感を買う事になった。



同級生が既に先輩からジョグ誘われたり、食事行ったりしてるのに、未だに1度も誘われた事ない俺。


声をかけられた!と思ったら
「お前、髪長いから3ミリにしろ。」

と言われる俺。

ロン毛なら分かるけど、既に俺は坊主。

英語で言うなら I'm a BOWSE。








▷1ミリにする
▶︎3ミリにする
▷陸上部やめる



・・・・・



俺、まじでこれからどうすんねん・・・。


そんな漆黒の中にいた俺に一筋の光がさした。

一筋の光

圧倒的なコマンドで支配し続けたきたけど、ついに良いコマンドが現れた。


▶︎同級生と仲が良い

これは辛かった俺を幾度となく救ってくれた。


これがなければ、俺は怪しい宗教に入信していたと思うほど、何かにすがりたい気持ちだったので、俺が今も無宗教でいられるのは同級生のおかげやと思う。


部の方針として選手同士が仲良くする事は推奨していなかったので、皆でワイワイ騒いだりする事はNGとされてたし、

それに加えて、一年生の時は同学年の誰かがミスをすると連帯責任を取らされていた。

連帯責任って聞くとそんな悪いイメージはないかもしれんけど、実際は

「お前のミスで連帯責任負わされたやんけ!」

ってなりがちで人間関係に亀裂が入りやすい。



入りやすいって言うより、だいたい入る。


そんな背景もあって、仲良しな学年でいるのはワニワニパニックで満点を取るくらい難しかった。


実際、同学年の先輩同志で仲良く話す姿はあまり見た事はなかったけど
俺らの学年は奇跡的に仲がかなり良かった。

・全員で焼肉を食べに行く
・全員でボーリングに行く
・全員でプリクラ撮る(男のみ)

と言う集団カップルのような過ごし方をしていた。

仲良くいれた要因として


日本代表になる奴が3人もいたって言う実力の面は関係なくて

連帯責任で怒られても「誰が犯人」とか「特定の奴を責める」事はなかった。

これが俺らが最後まで仲良くいれた最大の要因やったと思う。

人は追い込まれると誰かのせいにしがちやけど、そんな時こそ誰のせいにもせず「俺も悪かった」って言える勇気が大切やと俺は学ぶ事ができた。


社会人になるとより「自分の責任にしたくない!」って思いがちで「俺も悪かった」って立場的に言えなかったりするけど、あの頃学んだマインドはやっぱり大切やと思う。

社会の荒波に飲まれて
そのマインドが孫正義の髪くらい薄れつつあるけど

思い出せよ。おっさんになった俺。





つづく・・・(多分)

気まぐれ更新なので記事を書いたらTwitterで告知します。




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2024/1/1

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