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牧場物語の制作舞台裏

だいぶ前の話になるけど、俺は1年半くらい牧場物語のプランナーとして働いてたので、今回はその舞台裏について書こうと思う。

担当していた主な仕事内容としては
・作物、果樹、動物
・ゲーム内のイベント
の企画〜仕様書作成だった。

ゲームプランナーって面白い仕事ですか?
って聞かれる事は多いけど、実際は「大変やけど面白い」仕事なように思う。

ただ牧場物語時代の俺は病的にミスが多く、
ちょっとミス多いんです(>_<)と言った可愛い感じではなく、俺はガチもんだった。

正確に言うと、今もミス王として君臨しているので現在進行系でガチもんingやと思う。

自信をなくしている人がいたら、このブログを読んで自尊心を保って欲しい。

ミスが許されない銀行マンになってたらきっと俺はどこの支店に配属されても無能王として君臨していたように思う。

昨今45歳で希望退職を促されるおじさんが続出しているが、俺だったら45歳なんて悠長な事は言わず25歳で肩を叩かれていた自信さえある。


動物のデザインの舞台裏

牧場物語を遊ぶユーザーは女性比率が高いので、可愛いデザインが好まれる傾向にあり、ガテン系の果汁が入っている俺とは真逆の世界やった。

プランナーの俺がデザインのラフ案を考えて、デザイナーに制作してもらうものの、入りたての俺は牧場物語の世界観をよく分かっておらず、提出するデザイン案は牧場物語って言うより龍が如くって感じやった。

俺は知らないうちに「優しい世界」を「極道の世界」に染めようとしていた。

ただ、デザイナーの腕が良くて、極道な世界には染まらず、優しい世界を守ってくれていた。


そんな無能の片鱗を見せていた俺やったけど、イメージと違う事があればその際は修正依頼をしていた。

例えば羊のデザイン案で「ピンク色」で依頼した時に、納品された羊の色が想定より薄いピンクだった場合に

もうちょっと色濃くしてもらえないですかね・・・?

と言った感じだ。



色味の調整はすぐ対応できるからまだ良かったけど、

「馬」をデザインしてもらった時は俺が思い描くイメージとはかけ離れた物が納品されてしまった。

馬なんてかっこ良くて当然やろ。
と脳内で完結してたので、仕様書に特に記載してなかったら

見事に超可愛い馬が納品されてしまった。



いや、デザインとしては良いよ。

うん。

可愛いし、愛嬌もある。


でも俺が求めていたのは腰高でスマートな馬である。
G1レースで勝てるような馬が良いのだ。

しかしG1レースはおろか、ポニーレースでも最下位を取ってしまうようなデザインだった。


橋本環奈みたいな馬じゃなくて玉木宏みたいな馬が良いんだよぉぉぉぉ
と心の中でシャウトしながら

ぬいぐるみみたいな馬なんて発注してへんやろが。
といつしか怒りに変わっていたものの


「かっこいい馬って書くの忘れてた俺が悪いよな・・・。」

と我に返る瞬間があり、俺もなんとか人としての意識を保つ事ができた


デザイナーからムカつかれても平気っす みたいなタイプやと割り切って
かっこい馬のデザインに修正してください
ってドライに言えるんやろうけど、俺はできるだけデザイナーさんからも好かれていたい。

なんなら気の利くイイ奴だと思われたい。

そんな下心のもありつつ、どんな言葉で修正依頼すれば良好な関係を保ちつつ修正してもらえるか悩み果てていた。

この依頼の仕方によっては修羅場にもなるし、すんなり修正してくれる事もある。
これはプランナーの腕の見せ所でもある。

俺は己の無能さを全面的に認めつつ修正依頼し、G1レースで勝てるような馬に修正してもらう事ができた。



自分のミスをあんな正々堂々と認める俺はどこか大物感さえ漂っていたと思う。


働いててどっちのミスか際どい時は相手の責任にしたくなるけど、そんな時こそ自分の非を全面的に認める大切さを学ぶ事ができたように思う。

今夜も星がキレイだぜ。




気まぐれ更新なので記事を書いたらTwitterで告知します。

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少年A

駒澤大学の陸上部(駅伝部)にスポーツ推薦で入学するものの途中退部。学生時代の事や、仕事(ゲームクリエイター)のリアルな体験談をブログに書いてます。 ブログ内容は200年後にハリウッド映画になる予定です。

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